【銘柄分析】シスコシステムズ(CSCO)の業績・増配率推移一覧
シスコシステムズ(CSCO)の財務データを分析してみましたので、以下内容をサマリーします。
①P/L情報
売上高は500億ドル前後で横ばいの推移となっております。
営業利益や純利益も毎期安定しており、安心感のある業績推移です。
②P/L比率分析
粗利は60%台、営業利益率は約20%台で推移しており、利益率は高い方です。
③キャッシュフロー分析
営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがほぼ同額であることから、追加の設備投資がほとんど不要で、かつ潤沢なキャッシュを稼げるという、素晴らしい財務体質の企業です。
④1株当たり情報
シスコシステムズは2011年以降から配当を支払い始め、現在に至るまで一株当たり配当は右肩上がりで推移してきました。
EPSも順調に上昇しており、株主還元にも近年は積極的に実施しています。
⑤増配率推移
直近の増配率は軒並み10%以上をキープしており、悪くない増配率です。
⑥チャート
最後にチャート情報です。
2017年は業績も好調で、かつハイテクセクターが買われた年だったため、同社の株価は急上昇しました。
当分は買い増しの機会を待つしかなさそうですね。
総括
シスコシステムズはスイッチやルーターで世界トップのマーケットシェアを有しており、近年ではセキュリティやクラウドなどの分野にも力を入れ始めています。
従来のネットワークハードウェア一辺倒から脱却し、企業顧客から定期的にサービス料を受け取るサブスクリプション(会費収入型ビジネスモデル)へと事業の軸足を移していることから、今後は更なる安定したフリーキャッシュの創出が期待できます。
シスコシステムズは増配歴こそ浅いものの、今後はマイクロソフトのように連続増配年数を増やして、株主還元を最大化していただきたいものですね。