天楽のグローバル投資LIFE

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【銘柄分析】アルトリア(MO)の業績・増配率推移一覧

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アルトリア(MO)の財務データを分析してみましたので、以下内容をサマリーします。

 


①P/L情報

 

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売上高は過去5年間で緩やかに増加しています。

2017年には米国FDAによるニコチン含有量の規制アナウンスが発表されましたが、依然として同社の利益率は堅調に推移しています。

 

 

②P/L比率分析

 

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粗利は60%台、営業利益率は約40%台で推移しており、非常に利益率の高いビジネスであると言えます。

業績がほとんどブレずに、利益率が毎期安定していることから、長期投資に非常に適している銘柄と言えるでしょう。

 

 

③キャッシュフロー分析

 

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毎期しっかりと営業キャッシュを稼いでおり、キャッシュフローも非常に安定しています。

グラフを見て一番驚きなのは、稼いだ営業キャッシュとフリーキャッシュがほぼ同額で推移していることです。

追加の設備投資がほとんど不要で、稼いだキャッシュをそのまま株主に還元できるという、投資家にとって理想的なキャッシュフローとなっています。

 

 

④1株当たり情報

 

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EPSとDPSは過去10年間で安定して右肩上がりとなっています。

 

これだけ莫大なキャッシュを稼げる企業ですから、EPSとDPSが右肩上がりなのも頷けます。

 

 

⑤増配率推移

 

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2008年にフィリップ・モリスと分社化しましたが、2010年以降はアルトリアグループ単体で、8%に近い増配率を7年以上継続しています。

保有しているだけでお金を稼いでくれる、優良資産です。

 

 

⑥チャート

 

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最後にチャート情報です。

非常に綺麗な右肩上がりのチャートを描いています。

上記のFDA規制が発表されたときは、株価が一時的に急落しましたが、長期のチャートで見れば、全く問題ない動きとなっています。

 

 

総括


昨今では健康志向の高まりによるタバコ離れや、ニコチン規制、電子タバコの普及など、話題に事欠かないタバコ業界ではありますが、その中でもアルトリアは高い利益率をキープしたまま、業績を拡大させています。

 

アナリストの見解では、2020年までに同社の株価は85ドルまで上がるだろう、との強気なアナウンスもされており、今後の同社の活躍に期待したいところです。