【銘柄分析】ファイザー(PFE)の業績・増配率推移一覧
ファイザー(PFE)の財務データを分析してみましたので、以下内容をサマリーします。
①P/L情報
売上高は500億ドル付近で横這いの状況になっています。
同社で主力品であった高脂血症薬「リピトール」などの相次ぐ特許切れが影響しており、売上高は近年M&Aで穴埋めしているのが実態です。
②P/L比率分析
粗利は80%台、営業利益率は約30%台で推移しており、ヘルスケア産業らしい高収益体質であることが分かります。
③キャッシュフロー分析
営業キャッシュ、フリーキャッシュともに非常に高い水準で安定推移しています。
製薬企業は一般的に研究開発に莫大な費用がかかるのですが、ファイザーの場合はそれでも毎期ガッチリとフリーキャッシュを創出しています。
④1株当たり情報
EPSはバラツキがありますが、DPSは2009年に減配して以降、着実に増配を続けています。
⑤増配率推移
リーマンショックの発生した2009年に減配を実施しておりますが、その後は増配を継続しています。
増配率は最近では微減傾向にありますが、まだまだ増配を続けていけるだけの余力はあると言えそうです。
⑥チャート
意外に綺麗な右肩上がりのチャートとなっています。
リーマンショック以降に購入していたら、キャピタルゲインと増配によるインカムゲインをダブルで享受していたことになります。
総括
ファイザーは毎年、研究開発やらM&Aなどで莫大な投資をしていますが、それでもフリーキャッシュフローは潤沢であり、利益率も安定しているのが魅力的です。
特許切れによる事業のリスク要因は拭えませんが、ファイザーは今後も買収を繰り返しながら、配当成長をし続けていってほしいものです。