【銘柄分析】マクドナルド(MCD)の業績・増配率推移一覧
マクドナルド(MCD)の財務データを分析してみましたので、以下内容をサマリーします。
①P/L情報
営業利益と純利益に関しては安定推移していますが、売上高は近年減少傾向にあります。
売上高減少の背景は、同社が近年直営店売上を減らしてフランチャイズに切り替えているため、当面は売上高が減少傾向となるでしょうが、そのぶん利益率は改善されてくることが予想できます。
②P/L比率分析
粗利は40%台、営業利益率は約30%前後で推移しています。
フランチャイズ化を推進することにより、徐々に利益率が高まっていることがグラフから読み取れます。
③キャッシュフロー分析
営業キャッシュフローは若干減少傾向ですが、フリーキャッシュフローは非常に安定しています。
マクドナルドは2017年に中国の事業を売却し、フランチャイズを拡大させていることから、今後は更なるフリーキャッシュフローの増加が予想されます。
④1株当たり情報
EPSおよびDPSは綺麗な右肩上がりとなっており、増配余地もまだまだ心配ないくらい余裕があります。
今後はフランチャイズの加速化でEPSも増加すれば、大幅な増配も期待できそうです。
⑤増配率推移
⑥チャート
最後にチャート情報です。
リーマンショック以降から株価はほぼ右肩上がりとなり、特にここ数年の株価の上昇は特筆に値します。
総括
マクドナルドは連続増配年数40年以上の老舗高配当株であり、直営店事業とフランチャイズ形態でビジネスを展開する外食産業のパイオニア的存在です。
近年では同社の事業構成をフランチャイズ形態で95%以上にまで高める戦略を推進しており、フランチャイズにすれば設備投資や人件費などのコストが不要となるため、米国マクドナルドからすればロイヤリティ収入のみをガッツリ稼げる優れたビジネスモデルを今後更に強固なものにできるわけです。
現在のマクドナルドはだいぶ割高感がありますが、今後は自身のポートフォリオにぜひ組み入れたい銘柄の一つです。