天楽のグローバル投資LIFE

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株の長期保有を考えるなら、企業独自の無形資産を見極めろ!

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株式投資をする際、企業の成長性や事業の安定性に着目する人もいれば、配当性向や株主還元などを重視する人もいます。

 

もちろん投資をする理由は人それぞれですので、キャピタルゲインを稼いで早くお金持ちになりたい人や、コツコツ配当を得て生活の足しにしたい人など、様々な思惑があることでしょう。

 

投資にある程度詳しくなってくると、損益計算書やバランスシート、キャッシュフロー計算書などを駆使して投資対象を見極めるファンダメンタル分析をする場合や、チャートの動きに着目して投資タイミングを計るテクニカル分析をする場合など、各々を使い分けて投資判断をすることが一般的です。

 

しかしこのような数字やチャートというような指標だけでなく、もう一つ企業を分析する上で重要な項目があります。

 

それは、企業が保有する無形資産です。

 

 

本物の投資家は企業の無形資産に注目する

 

今の投資対象の株価は割安か?

 

配当利回りは高いかどうか?

 

こうしたことは企業の決算内容を見て分析すれば、容易に答えを導き出すことができます。

 

しかし、以下のような項目は如何でしょうか?

 

優秀な人材

効率化された経営ノウハウ

顧客ネットワーク

ブランドや知名度

独自の製法

ナレッジマネジメント

洗練された企業文化

 

このような数値化しにくい企業が保有する経済的付加価値を無形資産と呼びます。

 

例えばある企業がライバル企業を買収する場合、買収価格よりも買収先の企業の時価純資産が低ければ、買収した際のその超過分は「のれん」という無形資産として買収元企業のバランスシートに記載されることになります。

 

つまりこの場合ののれんとは、ライバル企業が保有している優秀な人材、ブランド、経営ノウハウというような「超過プレミアム」ということを表します。

 

ちなみに私は米国株に集中投資していますが、私が米国株オンリーで投資をする理由は、米国企業の保有する無形資産に対して、計り知れない価値を感じているからです。

 

 

米国企業は無形資産の宝庫

 

コカコーラの原液製法

IBMの顧客ネットワーク

サウスウエスト航空のローコストオペレーション

マクドナルドのハンバーガーレシピ

フィリップモリスのブランド

 

 

他にも挙げればキリがありませんが、総じて米国優良企業には魅力的な数値化しづらい「価値」があります。

 

上記で挙げたコカコーラの原液製法は、コカコーラ社の中でもごく一部の上層部にしか知られていないトップシークレットなものですが、コカコーラはご存知の通り、世界の人から愛される清涼飲料水であり、基本的にどのレストランや自販機にもコカコーラは置いてあることから、その製法には計り知れない価値があります。

 

またブランド力のある企業なら、たいした広告宣伝をしなくても勝手に消費者が商品を購入してくれます。

 

ルイ・ヴィトンやブルガリのCMなんて、あまり見たことないですよね。

 

このように企業が持つ本来の力は、長年蓄積されてきた伝統や歴史、ノウハウ、ブランド、ネットワーク、というような目に見えない数値化しづらい「価値」にあるので、投資をする際は企業の無形資産に注目してみるのも良いと思いますよ。