NISAにオススメ!? 米国株ADR銘柄8選を紹介
既に投資界隈でNISAを活用した資産運用に取り組んでいる人はだいぶ増えてきた印象があります。
運用方法は人それぞれであり、インデックスファンドを中心にキャピタルゲイン狙いで投資する人や、私のように米国高配当銘柄中心でインカムゲインを狙う人など、多様なアプローチが考えられます。
米国高配当銘柄はNISAでの運用に不向き!?
さて、私のように米国高配当銘柄をNISAで運用する方法に関してですが、一つ問題点があります。
それは日本の投資家が、米国株の配当を受け取る際、日本で発生する源泉徴収税20.315%は非課税にできますが、米国現地で発生する源泉徴収税10%は非課税にできない、という点です。
NISAは非課税とか言いながら、結局米国株で運用するとなると、この点がどうしてもネックになってきます。
日本株であれば、受け取る配当は全て日本で発生する源泉徴収税のみですので、全額非課税にすることは可能ですが、米国株はそれができません。
「じゃあ米国高配当株なんてNISAで運用する意味ないじゃん!」
と考えてしまいがちですが、米国株の中でも現地の配当課税がかからない銘柄が存在します。
それはADR制度を活用できる銘柄です。
ADR銘柄であれば配当の現地課税を実質的にゼロにできる!
ADR(米国預託証券)とは、米国以外の国で上場している企業の株式を米ドル建で購入することができる制度のことをいいます。
このADRの内、イギリスやオーストラリアで上場している銘柄に関しては、現地での配当課税がかからない、というメリットがあります。
例えば今私が注目しているADR銘柄は以下の通りです。
こちらの銘柄の中でロイヤルダッチシェルとフィリップ・モリスは既に保有済みです。
フィリップ・モリスに関しては実際にはADR銘柄ではないのですが、本社をスイスに置いている関係で、配当の現地課税が0.2%となっています。
個人的には来年のNISAでブリティッシュ・アメリカンタバコ(BTI)とグラクソスミスクライン(GSK)の2銘柄を新規購入しようか検討しています。
BTIに関しては安定したフリーキャッシュフローが魅力的ですし、2018年からは配当支払い月が従来の年2回から4回となりますので、配当金受領月の分散を図るには丁度いい銘柄です。
またグラクソスミスクラインは米国株投資家にも非常に人気の高い英国ヘルスケア銘柄ですし、高配当も魅力的です。
以上のADR銘柄は高配当であり、かつ現地の配当課税を実質的にゼロにできるため、私のようなインカムゲインを重視する投資家には非常にうってつけの銘柄であると言えます。