配当再投資戦略のメリットとデメリットについて考えてみた
誰もが投資でお金持ちになりたいと考えますが、実際株式投資で億万長者になる人はほんの一握りです。
よほどの才能や千里眼、そして運という要素を兼ね備えていないと、短期間で億万長者になれないという厳しい現実があるため、多くの人は結局どこかのタイミングでお金持ちになることを諦め、投資から足を洗うことになります。
しかし長期投資ということであれば、ある方法を実践すれば誰もがお金持ちになれるチャンスがあります。
それは、S&P500ETFに投資して配当を再投資する、ということです。
配当再投資戦略のメリット
S&P500ETFに投資して配当を再投資し続ける、という投資手法は無駄なことを一切考えずに、機械的にバイアンドホールドを続け、配当をコツコツ再投資するというものであるため、投資初心者には非常に楽チンな方法です。
この方法のキモはまさに配当を再投資する、ということであり、複利の力を活かして資産を増やし続けることにあります。
今ならS&P500指数に連動するインデックスETFは、バンガードのVOOやブラックロックのIVVなどがありますので、こうしたETFを半永久的に購入し続け、配当を再投資するだけで、30年後にあなたはお金持ちになれます。
自分で様々な銘柄を分析する必要もなく、定期的に購入すればいいわけですから、配当再投資戦略はまさに万人ウケする投資手法と言えるでしょう。
配当再投資戦略のデメリット
ですが、同時に配当再投資戦略にはデメリットもあります。
それは、配当再投資を継続しなければならないということです。
冷静に考えてみると、一つの銘柄を半永久的に買い続けて、配当を再投資する、ということは想像以上に根気が必要です。
例えばあなたがまだ20代と仮定すると、これから結婚式の費用やマイホーム、車、保険、子供の教育費、親の介護費用など、様々なことにお金を使わなければいけなくなる場面が訪れます。
そうなればS&P500ETFを購入する資金的余力もなくなり、いつしか「投資でお金持ちになるよりも、今この瞬間を家族と楽しみたい!」などと考えるようになり、これまで積み上げてきたS&P500ETFの積立を中止したり、売却することになるのです。
また、これに付随した問題もあります。
それは、一回あたりの投資金額が少ない、ということです。
S&P500ETFは購入と配当再投資の両輪で運用するわけですが、一回あたりの投資金額が50万円出せる人と、5万円しか出せない人とでは、当然お金持ちになるまでにかかる時間が異なります。
米国株投資をしている他のブロガーさんですと、1,000万円や2,000万円の資産を有する方が多いため、そのような方がS&P500ETFを半永久的に購入し、配当再投資すれば、20年か30年後には億万長者になれるでしょう。
なにせ2,000万円の軍資金があれば、配当利回り2%だとしても、配当金だけで年間40万円ほどは手に入りますから、再投資するにも有利です。
投資は元の軍資金が多い方が圧倒的に有利なのです。
では軍資金が少ない場合はどうすればよいのか?
その場合は、収入を増やすために転職をするか、出世する、あるいは夫婦共働きでダブルインカムを得るしかありません。
また支出も定期的に見直し、無駄遣いはやめる、保険は最低限加入する、車は持たない、格安スマホにする、会社の飲み会は極力避ける、という努力が必要です。
このように半ば強制的に軍資金を捻出し、それを長期でS&P500ETFに投資し、配当再投資するわけですから、実際かなり大変な方法です。
しかし私は将来自分がお金持ちになれることを信じて、ただ努力を続けるのみです。
「投資で一番大切なのはブレない哲学と忍耐」